お米とキレイの関係。

お米マイスターが語る、
お肌と体が喜ぶお米選びのポイントとは?

2013/06/14

古くから日本人の食卓や暮らしに欠かせないお米。今回は「食」「健康」「美容」などの各分野の専門家である女性6人に、お米とそのパワーにまつわるお話を伺いました。

第二回 五ツ星お米マイスター 澁谷 梨絵さん

—澁谷さんは「五ツ星お米マイスター」とのことですが、どのような資格か教えてください。

五ツ星お米マイスターとは、日本米穀小売商業組合連合会が主宰する、お米に関する専門職経験がある人のみが取得できる資格です。お米に関する幅広い知識を持ち、お米の特性(品種特性、精米特性、ブレンド特性、炊飯特性)を見極め、特長を最大限に生かした提案ができると認められた人に与えられています。お米は、正式な品種登録がされているだけで400種類以上もあります。その中から、当社では常時約20種類のお米を扱い、さまざまなご提案をしています。たとえば「“玉子かけごはん”にあうブレンドを」という依頼を受け、「つや姫」と「ササニシキ」などをブレンドして、ぴったりのお米をご提案したこともありました。

種類が豊富なお米ですが、どのように選べばいいでしょうか?

お米を選ぶ時に手がかりとなるのは、「品種」「産地」そして「どんな料理に合わせるか」です。お米の品種の好みは人によってさまざまです。年配の方はさっぱりとした味わいのお米を好む傾向にあり、「ササニシキ」のようなモチモチ感の少ないものを選ばれたりします。一方、若い方はモチモチした食感を好む方が多く、「ミルキークイーン」などが人気です。またお米によって甘みの強弱や、硬さ・やわらかさなどが異なります。お好きな食感、甘み、硬さのお米はどれだろうと意識して、食べ比べてみてください。

 同じ品種であっても「産地」が違えば、気候風土や水質などの影響により、異なる味わいになります。品種と同様に、産地にも注目していただきたいですね。もう一つ探してみていただきたいのが、地産地消品種です。47都道府県に必ず一つ以上は、他府県にはあまり流通させず地域で消費してしまう、その土地固有のお米があります。自分の住む地域にはどんなお米があるか、探してみるのも楽しいかもしれません。

お米によって相性の良い料理が異なるため、料理に合わせてお米を選択するのもおすすめです。例えば、さっぱりとした味わいの「ササニシキ」は手巻き寿司や、ちらし寿司にぴったり。こだわりの老舗寿司店などでも取り扱いの多いお米です。「はえぬき」は粒がしっかりしていて、弾力があり、粒同士がはがれにくいため、おにぎりなどに最適です。「コシヒカリ」は産地によって味わいが異なります。

東北地方のものは粘りが強く、甘みも大変強いため、和定食にぴったりです。西日本以南のさっぱり感も備えた「コシヒカリ」は濃い味わいの料理などに合います。ただし、やわらかい品種であるため、時間が経つとベタつき、お弁当には不向きです。お弁当に合う品種は、モチモチした食感で、粘りが極めて強く、冷めても硬くなりにくい「ミルキークイーン」ですね。この品種は、少し水加減を少なめに調整して炊き上げるのが、おいしくいただく秘訣です。

最近人気の高い北海道のお米「ゆめぴりか」は、汁気を吸って冷めても味が落ちず、適度な甘みとモチモチ感がおかずを引き立ててくれるため、丼いただくのがおすすめです。づけ丼や海鮮丼、牛丼などに合わせていただくとおいしいですよ。お米の品種はまだまだたくさんあります。有名ブランドのお米は一様に人気がありますが、ブランドや価格だけで判断せずに、いろいろ食べ比べて、自分にぴったりのおいしいお米をさがしていただきたいですね。

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