和食の楽しみ方入門

第三回 優雅で便利な懐紙のすすめ

2014/10/10更新

 

「懐紙(かいし)」というと、何を頭に浮かべるでしょうか?

“茶道をする人には必要なものみたいだけど?”
“どんな風に使えばいいかわからない”なんて声が聞こえてきそうです。
一方で“美しい女性の必携品”、“できる女性のたしなみ”などをテーマにした
雑誌や書籍に、懐紙についての記述を目にしたりします。
そこで、料理研究家 久保香菜子さんに、和食をいただくときに便利な懐紙の使い方をはじめ、
優雅で便利な懐紙の使い方について教えていただきました。

 

懐紙について知っていますか?

懐紙とは、その名の通り、皆が着物を着ている時代に使われていた懐に入れて携帯する紙で、現代のポケットティッシュのように持ち歩いていました。
現在は、文房具店や和紙製品のお店で、たくさんの種類の懐紙を目にすることができます。もっとも一般的なものは、お茶席などでも使用する真っ白のもの。それらを束にし、二つ折りで携帯します。また、千鳥格子などが透かし模様で入ったものから、季節の草花やおめでたいモチーフ、カラフルな現代風の図柄があしらわれたものまで、さまざまな素材や図案のものがあります。

 

 

現在、懐紙をもっとも身近に感じられるのは、やはりお茶席に参加する機会のある方でしょう。薄茶と懐紙の上の和菓子。どこから見ても好相性、伝統的な美しさを感じさせます。一方で、「懐紙を、お茶席や和菓子だけのものにするのは、もったいない」と久保さん。持っていれば、さまざまな使い方、活用法があるのも懐紙の素晴らしさ。女性だけでなく、男性にも便利だという懐紙の使い方について教えていただきましょう。

 

 

 

 

食事の席で役立つ懐紙

第二回の「美しい箸使い、器の扱い」でも、久保さんに教えていただきましたが、お料理を口に運ぶ際、箸を持っていない方の手を皿のように受ける「手皿」は美しい仕草ではありません。でも、持つのがはばかられる大きさの器に盛られた料理や、松花堂弁当などをいただく際はどうしたらいいでしょう。

そんなとき、登場させたいのが懐紙。そっと左手に持つことで、お汁がポタポタなんてことも防ぐことができます。この際、気をつけたいのが、懐紙は基本的に束で使用するということ、と久保さんは言います。「懐紙が便利なのは、しゃきっとした素材の和紙であること。そして重ねて束で用いることで、ティッシュペーパーやペーパーナプキンよりも存在感があり、安定するため、使いやすいという利点があります」。

また、「小骨が残る魚や、ぶどうなど皮が残る果物は、食べた後のお皿の見た目が気になることがありますね。こういう時も、懐紙をそっと山型に折って目隠しするととても上品です。ティッシュペーパーでは、ただのゴミ見えてしまいそうで、かえってはばかられますが、懐紙の質感だからこそできることですね」と久保さん。

 

 

 

 

ほかにも、徳利や片口からツーッとたれる水滴を、たたんだ懐紙ですっと拭いたり、冷たいグラスの下に折りたたんでコースターにしたり、さりげない美しさに映るのは、懐紙ならではのもの。

「モダンな柄の懐紙でつくったコースターは華やかで、ガーデンパーティなどで活躍しそうです。一方、麦茶などに、真っ白の懐紙を敷けば、コースターを使うよりもきりりとした美しさ、涼やかさを演出できるように思います」。

 

 

 

 

 

 

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