日本の朝ごはん

信州の酒、発酵食品を角打ちスタイルで。
長野駅構内にたたずむ憩いの場「信州くらうど」

2018/09/20

信州の酒、発酵食品を角打ちスタイルで。長野駅構内にたたずむ憩いの場「信州くらうど」
信州の酒、発酵食品を角打ちスタイルで。長野駅構内にたたずむ憩いの場「信州くらうど」

長野駅構内にあるお土産売り場「信州おみやげ参道ORAHO」の一角に、スーツ姿のビジネスマンや観光客と見られる人たちで賑わう立ち飲みスタイルのバーがあります。2015年、北陸新幹線開業と同時にオープンした「信州くらうど」は、信州の日本酒やワインとともに、発酵食文化が息づく長野県の名物おつまみが堪能できる「醗酵バー」兼、信州各地から集めた発酵食品などがそろう土産物店。お土産選びの最中に、ついつい立ち寄って一杯やってしまいたくなるホットスポットです。

ここで販売しているお酒は、日本酒のソムリエといえる「唎酒師(ききさけし)」の資格を持つ店長の松下昌靖(まつした まさよし)さんが、信州の酒蔵やワイナリーへみずから足を運んで仕入れた物だといいます。そこで、松下さんに信州くらうどがオープンしたきっかけや、お店のコンセプトについて語ってもらいました。

新幹線を待つあいだ、発酵フードを酒の肴に一杯

「当店は、観光土産の総合商社が母体。当初はこのスペースでお土産を味見してもらえるようにして、少しでも購買につながればと思っていたのですが、せっかくなのでそれだけではなく、立ち飲みスタイルでおつまみとともにお酒を楽しんでもらえたら、というコンセプトにシフトしました。長野は発酵食が盛んな土地なので、酒の肴も必然的にそういった物が多くなっていったんです。日本酒もワインも発酵が生んだ物ですから」

信州くらうど店長・松下昌靖さん。

信州は日本酒やワインで有名ですが、お土産売り場を見渡すと、味噌や醤油をはじめ、さまざまな発酵食品が所狭しと並んでいることに気が付きます。信州くらうどの醗酵バーでは、それらを酒の肴として気軽に味わえるとあって、国内外からの観光客や出張で訪れたビジネスマンなどが、新幹線の待ち時間を使って立ち飲みを楽しんでいるそうです。また、地元の人たちの来店も増えてきているようなのです。

「醗酵バーで食べられるおつまみや飲めるお酒はすべて、売り場で購入することができるので、お気に入りの一品を見つけていただく場としても活用できると思います」

300種類以上の日本酒がそろう。

唎酒師の有資格者が常駐するからこそ、信頼度の高い日本酒セレクション

10種類以上の銘柄から3種類の日本酒を選べる、人気の「日本酒利き酒セット」をはじめ、ワインなど置いているお酒は季節ごとに変えているそう。

おつまみ1品がついた「大吟醸セット」。この日は、長野銘醸「姨捨正宗 純米大吟醸」、
田中屋酒造店「水尾 純米大吟醸」、土屋酒造「亀の海 大吟醸」、おつまみは「地大根の味噌漬け」でした。

「やっぱり、ずっと同じお酒だとリピーターのお客様に飽きられてしまいますから、醗酵バーのお酒は四季によってラインアップを変えるようにしています。信州には70以上の酒蔵があって、蔵元さんからの情報やリサーチして得た情報をもとに、どのお酒をピックアップするかを決めていて。酒蔵の方に、一般には流通しないお酒というのを卸していただけるような信頼関係も築きつつあります」

酒蔵で作られた甘酒の種類も豊富。

醤油だけでもこの数!

信州くらうどには、松下さんをはじめ、唎酒師の資格を持つスタッフが3名在籍。日本酒の専門家が常駐し、お酒選びをサポートしてくれるというのもうれしい点です。

「唎酒師の資格は持っていますが、正直、『日本酒の専門家』といわれるのはちょっとはばかられます(笑)。日本酒の世界は本当に奥が深いですし、土地柄、日本酒に詳しい方が本当に多いので、まだまだいろいろ勉強することが多くて。日々勉強です」

そう語る松下さんら、生粋のお酒好きが運営しているというのも、信州くらうどが信頼できる所以と言えそう。そしてフードメニューは、信州で作られたチーズやお漬物、酢の物、そして味付け凍み豆腐やおたぐり(馬のもつ煮)といった郷土料理も堪能できます。また、甘酒ラテなどのソフトドリンクメニューが充実したカフェも併設しているので、お酒が飲めない方や子ども連れの方でも楽しむことができます。

左から時計回りに、「信州燻製ハーブ鶏とチーズの盛り合わせ」「塩丸いかの酢の物」
「おたぐり(馬のもつ煮)」。

ブームを後押しする新たな世代の力

「醸造・発酵の魅力を伝えることがこの店の使命」と語る松下さん。信州では近年、新たなワイナリーや醸造場がどんどん増えているという現状も語ってくださいました。

「全体的な話でいうと、日本酒やワインなどの作り手が代替わりをして、若くなっている印象があります。若い世代の方々ならではの新たな切り口やアイディアがあったり、ユニークなプロモーションの商品が増えてきたり、斬新な物が多いなと感じます。それが、若い方や海外の方からの支持が増えている一因にもなっているのではないでしょうか」

信州産のワインも100種類以上!


日本酒、ワインだけでなく地ビールも多数!

昨今の日本酒ブーム、日本産ワインブームなどが後押しして、需要と供給がともに伸びてきている状況を、松下さんは肌で感じているそう。

「特に最近は、信州ワインがすごく盛り上がっていますね。また、信州はもともとリンゴの生産地としても有名ですが、リンゴを発酵させて作るシードルにも今注目が集まっています。当店でのラインアップもかなり充実してきているので、ぜひ試していただきたいですね」

信州産シードルは30種類以上という壮観の品揃え!
パッケージもおしゃれで心惹かれます。

お酒好きの多い「信州くらうど」のスタッフに聞けば、きっとお気に入りの銘柄と相性抜群の肴に出会えるはず。

土産物のフロアもじっくり吟味したくなるほどの品揃えの信州くらうど。醗酵バーでもついつい飲みすぎて乗車時間に間に合わないなんてことにならないよう、時間に余裕を持って信州の味を楽しんでみては?

信州くらうど

信州くらうど

住所:
長野県長野市南千歳1-22-6 MIDORI長野2F
TEL:
026-219-6139
営業時間:
9:00~20:00
定休日:
MIDORIの休館日に準ずる
URL:
https://www.eki-midori.com/nagano/shop-list/shop/kuraudo/

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