素晴らしき、ニッポンの味噌。

アウトドアでも味噌汁を楽しもう!

2016/04/05

手軽にできる即席味噌汁のもと“味噌玉”

 子どもの頃からキャンプに親しみ、現在は夫婦で山登りを楽しんでいる料理研究家の山戸ユカさん。アウトドア料理を得意とする山戸さんにとって、味噌汁は定番の山ごはんなのだとか。

「日帰り登山ではシンプルにおにぎりと味噌汁。せっかく気持ちのいい自然の中にいるのだから、身体にもいいものを食べたいと思って、手作りの味噌玉を持っていくようになりました。山の上は寒いけれど、温かいものがあるとほっとできるんです」

 お湯を注げばいいだけの、即席味噌汁のもと“味噌玉”。汗をかく登山では塩分と水分補給が大切ですが、そんな時にも味噌汁はぴったり。どちらも補給できるため、理にかなった食べ物なのです。

作り方は簡単な味噌玉ですが、ポイントとなるのが旨味をプラスすること。家で味噌汁を作る時と違って、ダシが取れないからです。

「お湯で溶いただけの味噌はおいしくありませんよね。味噌に鰹節を混ぜたり、ダシが出るような具を合わせることで、深みのある味になります」

おすすめの具は、乾燥わかめ、アオサ、干したえのきやしいたけのスライス、とろろ昆布、乾燥ネギなどの乾物。食べ応えのある麩や切り干し大根、ミニ高野豆腐のほか、ドライトマトを入れても意外なおいしさになるのだとか。

「味噌にトマトペーストやマッシュポテトのフレークを混ぜても、洋風スープのように楽しめますよ。味噌玉はアウトドアだけでなく、会社員の方にもおすすめ。1週間くらい保存できるので多めに作っておくと便利です。お弁当に入れたり、引き出しに置いておくといいと思います」

自分次第で味のアレンジが無限に広がる味噌玉は、アウトドアはもちろん時間のない朝食や職場でも。山戸さんのレシピを参考に、お好みの組み合わせを楽しんでみてください。