菜月の発酵ラブレター♡

Vol.2 お掃除から調理まで大活躍!「発酵水」の作り方

2018/03/01

Vol.2 お掃除から調理まで大活躍!「発酵水」の作り方
Vol.2 お掃除から調理まで大活躍!「発酵水」の作り方

女優・モデルとして活動するかたわら、“発酵マイスター”として発酵食にまつわる活動を精力的に行っている菜月さんの連載第2回。今回は、部屋のお掃除から調理まで、用途は実にさまざまな「発酵水」を紹介してくれますよ!

お米のとぎ汁から作る「発酵水」とは?

私が発酵水と出合ったのは約2年前。「発酵好きであれば」と、よく行くお店のマスターが教えてくださったのがきっかけです。その方のお知り合いが、「3年間続けたら部屋の“気”が良くなった」とおっしゃっていたという話に加え、何よりお米をといだ水を一晩置くだけという手軽さが気に入って、私も発酵水を作ってみようと思いました。

とはいえ、「発酵水って何?」って感じですよね。

発酵水とは、簡単にいうと、お米のとぎ汁を発酵させた物。お米のとぎ汁は、昔から日本人の生活に溶け込んでいて、おばあちゃんなどから「食器洗いに使うと汚れがよく落ちる」といった話を聞いたことがある人もいると思います。お米のとぎ汁は、常温で置いておくと発酵が進みます。すると乳酸菌の数が増え、乳酸菌が出す乳酸によって腐敗菌が繁殖しづらい環境が生まれます。これが「発酵水」です。

お米のとぎ汁に何も加えずに発酵させる作り方もありますが、私はぬかのにおいが気になるので、そこに塩やみかんの皮などを加えてアレンジしています。そうするとにおいが気にならなくなるんです。また、通常は2~3日で使いきらなければいけないのですが、発酵後は冷蔵庫に入れておけば1週間くらいはもつんですよ。

この発酵水、私の場合はお掃除や洗顔、お料理など、いろいろなことに使っています。まずは発酵水の作り方をお伝えしますね。

簡単!菜月流発酵水の作り方

発酵水にはいろいろな作り方がありますが、ここでは私が普段作っている方法をご紹介します。

  • [材料]作りやすい分量
    米または玄米のとぎ汁200g
    2g
    クコの実3粒 (なければ砂糖2gでも可)
    干したみかんの皮4分の1個分
  • (左から)干したみかんの皮、クコの実、塩

  • [作り方]
    1. ボウルなどにお米または玄米を入れてとぐ。1回目と2回目のとぎ汁は、ゴミや不純物を取り除くため捨てましょう。
    2. 3回目以降のとぎ汁(5回目くらいまでのとぎ汁が理想)を密閉容器に入れる。
    3. 密閉容器に塩、クコの実、みかんの皮を入れて密閉し、常温で24時間発酵させたら完成。

密閉容器にお米のとぎ汁、塩、クコの実、みかんの皮を投入!

いかがですか?とっても簡単ですよね!お米をといで、密閉容器に入れるだけ。手軽だからこそ、ずぼらな私でも作り続けていられるんだろうなぁと思います。

菜月のレシピでは発酵水にみかんの皮を入れていますが、これはぬかのにおいを消すためだけではないんです。老舗の漢方薬局の方にうかがったところによると、漢方では温州みかんの皮を干したものが「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれるそうで、体内の老廃物を排出し、血のめぐりを良くする効果が。私はその漢方の知恵をお借りし、普通のみかんで「陳皮」を作っています。

作り方はとっても簡単で、皮の表面についたワックスを除去するためにお湯でよく洗い、水気をふき取ってから天日干しするだけでOK。ぜひ試してみてください。消臭効果という意味では、レモンやオレンジの皮で代用しても大丈夫ですよ。

ちなみに、密閉容器に入れた発酵水はどんどん発酵が進んでいきます。密閉したままにしておくと、発酵によって発生した炭酸ガスが瓶の中に充満し、開けるときに中身が飛び出てくることがありますので、1日1回は蓋を開けてガス抜きをしてあげてください。

(左から)1日目の発酵水、3日目の発酵水。作りたての発酵水は濁っていますが、
水がクリアになったら使い時です!

掃除から入浴剤、洗顔まで、発酵水を幅広く活用!

私が発酵水を一番活用しているのは、お掃除です。スプレーボトルに詰め替えて、家具や床、窓ガラスも、全部発酵水を使って拭いています。汚れ落ちがいいだけでなく、発酵水に含まれるぬかには少量の油分があるので、フローリングの床などは使い続けるうちに自然なツヤが出てきます。

お掃除用にスプレーボトルへ!

さらに、余った発酵水は入浴剤として活用。しっかり保湿される実感があるほか、発酵水を作るときに入れたクコの実やみかんの皮の効果のおかげで、血のめぐりが良くなり、冷えが解消された気がします。

また、発酵水は塩を入れた物のほうが長期間保存できるとご紹介しましたが、私の場合、塩を入れない発酵水を作るときもあります。そして、洗顔にはその「無塩発酵水」を使うんです。これは、完成してから1~2日で使いきらないとにおいが気になってしまうので、発酵水で顔を洗うのは週の半分くらいなのですが、使い始めてから肌の調子が変わってきたという実感があります。

ただ、これはあくまでも「私の場合」なので、特に敏感肌の方などは慎重に!どんな方も、ご自身の肌や体質に合うかを確かめてから使ってください。

発酵水でおいしい副菜も作れる

塩やみかんの皮を入れた発酵水は、作ってからの日数によって使い方はさまざま。作って2~3日以内の発酵水は、調理に使うこともできます!ここでは、発酵水を使った私の一押しレシピ、「紫キャベツの乳酸発酵ピクルス」をご紹介しましょう。

<紫キャベツの乳酸発酵ピクルス>

  • [材料]作りやすい分量
    紫キャベツ500g(2分の1個程度)
    陳皮 適量(お好みで)
    自然塩10g
    発酵水(乳酸菌ウォーター)50cc
  • [作り方]
    1. 紫キャベツを千切りにする。
    2. 千切りにした紫キャベツをボウルに入れ、塩をまぶして10分程度置く。
    3. 紫キャベツがしんなりしてきたら、2を保存瓶いっぱいに汁ごと詰め込み、発酵水(乳酸菌ウォーター)を注ぎ陳皮をのせる。(腐敗を防ぐため、容器は清潔なものをお使いください。)

    4. 紫キャベツの色が鮮やかな赤になったら完成(数日〜1週間後が目安)。

これは、乳酸発酵を利用した韓国の水キムチとほぼ変わらない物で、ほんのり感じられる酸味がおいしい副菜です。冷蔵庫で保存すれば数日はもつので、常備菜としてストックしておくと便利ですよ。

発酵水を使い始めて体も心もすこやかに

発酵水を使い始めて一番実感しているのは、肌の調子が良くなったことでしょうか。日頃から発酵食品をよく食べているので、発酵水だけでなく複合的な理由による結果かもしれないですが……。おかげで、私は特別なとき以外、普段はほぼすっぴんなんです。肌の調子が良くなったことはもちろんうれしいのですが、それ以上に、素肌に自信が持てるようになったことによって「毎日メイクしなきゃいけない」という固定観念から解放されたことが、すごく良かったと感じています。

また、意外なところで感じる変化は、部屋の空気が変わったこと。私は自宅でいろいろな物を発酵させているんですが、発酵水を使う前は失敗しちゃうこともあったんです。それが今、100%とはいいませんが、結構な確率で発酵してくれるようになりました。

以前、とある蔵元さんへお伺いした際、「どんな風に温度や環境を整えたら、発酵菌が元気になるか」をずっと考えながら日本酒を作っているというお話を聞いて、そのときに気が付いたんです。それまでは、「私が健康になるために菌をどう取り入れようか」ということを考えていたけれど、逆に菌を育てることを考えたほうが自分も元気になるんだと。

だから、除菌・殺菌ということではなく、いい発酵菌を育てていく……「育てる除菌」をしようと。そういう意味では、発酵水を使うことは、まさにそこにつながっているんじゃないかと思うんですよね。実際、使い始めてからは、自分の体や気持ちも健康になったような気がします。

発酵水は特別な材料や道具が必要というわけではないので、気軽に作って試してもらえたらうれしいです。

菜月

菜月

菜月

1981年生まれ。1995年にNHK「中学生日記」で女優デビュー。2000年より名古屋で本格的に芸能活動を開始し、2011年に上京。女優・モデルとして活動しながら、2012年にファスティングマイスターと発酵マイスターの資格を取得。2016年に初の個展「田中菜月発酵展『醸し、醸され~春うらら♡』」を開催、同年よりワークショップ「Natsuki’s HaCcOoo Lab」をスタート。飲食店の発酵メニュー・商品開発なども行っている。

http://beautyflow.sunnyday.jp/

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