発酵に恋して。

家族のためだけでなく、自分のために。
矢沢心さんが考える食育

2021/03/11

家族のためだけでなく、自分のために。矢沢心さんが考える食育
家族のためだけでなく、自分のために。矢沢心さんが考える食育

矢沢心さんの夫は、言わずと知れた元K-1 WORLD MAX世界王者・魔裟斗さん。そんな魔裟斗さんを食事の面からサポートしたいと考えた矢沢さんは、2009年に食育インストラクターの資格を取得しました。その後、3人のお子さんにも恵まれ、現在は育ち盛りのお子さんたちの健康を考えた食事を日々作っているといいます。また、おいしい食事を作るだけでなく、栄養の大切さや食事作法についても、積極的にお子さんたちへ話すようにしているそうです。
今回は、家族思いの矢沢さんが実践している食育について教えていただきました。

食材の味を活かした
シンプルな味つけを意識

夫の魔裟斗さんがきっかけで、食育インストラクターの資格を取得した矢沢さんですが、お子さんが生まれてからは、食に対する考え方が少し変わったといいます。

「夫の場合はウエイト管理が求められるスポーツだったこともあって、日々の食事もその点を強く意識していました。子供が生まれてからは、子供にとって体にいい物を食べさせていきたいと思うようになったんです。体には食事によって目に見えない影響があると思います。食をどうするかで子供たちの体が左右されると思ったら、自然と視点が変わってきました」

普段の食事では、どのようなことに気をつけているのでしょうか。

「食卓に出す料理は、基本的に最小限の調味料で作れる物を、ずっと意識しています。使う調味料は、お砂糖の代わりにはちみつを使ったり、お塩は岩塩を自分ですりつぶして、量を考えながら使ったりと、自分なりの工夫をしています。ただ、塩分は気にしつつも、減塩にはしていません。減塩にすると、そのときは良くても、体は後からほかの物でカバーしようとしてしまうので。シンプルな味つけであれば、自然と食材の味を活かすことができ、物足りなさも感じないというのが私の考え方です」

10年以上前から、自宅で使う味噌を手作りしているという矢沢さん。ほかにも食に関しては、いろいろなこだわりを持つイメージが世間ではあるようです。

「実は全然そんなことないんです(笑)。以前は、漬物はぬか床で、というようなことも考えたんですけど、育児より優先してまですることではないかなって。今は、子供たちに一番手をかけてあげる時期だと思っているんです。ですから、調味料や食材まで手作りするよりは、日々の料理を手作りで出すことのほうに重点を置いています。ぬか床など、自分が好きなことや、やりたいことは、子供たちの手が離れたら挑戦しようと思っています」

苦手な物の克服も個性に合わせて。
子供たちの成長や性格によって伝え方を変える

矢沢さんのお子さんは、現在8歳と6歳と2歳(20212月時点)。それぞれのお子さんが言葉を理解し始めた頃から、食についての話を積極的にしているといいます。

「食材の旬や和食の基本となる一汁三菜について『いただきます』の意味、お箸の置き方、食べるときはきちんと座ってなど、いろいろな話をしています。話すときは、3人まとめてというよりも、一人ひとりの成長や性格に合わせた話をすることが多いですね。
長女は苦手な食べ物がなくて何でも食べられますが、次女は好き嫌いがあり、一番下の長男は、今ちょうど落ち着きがない時期。子供たちそれぞれに話すことによって、次女に話していることを長女が、一番下の長男に話していることを長女や次女がという感じで、上の子たちの耳にも届いてくれていたらいいなと思っています」

食について丁寧に説くのは、食育インストラクターの考えにもとづくものだけでなく、ご自身の経験も関係しているといいます。

「私も小さい頃は好き嫌いが激しかったんです。でも、好き嫌いがないほうが、どこに行っても楽しく過ごせるからうらやましいなとも思っていました。好き嫌いがあるのは仕方のないこと。今となっては嫌いな物でもいつか好きになる日が来ることもわかってはいるんですけれど…。
自分がそうだったからこそ、子供たちには楽しく食事をしてもらいたいという想いが強いのかもしれません。そういう意味では、食育インストラクターの資格を取得したことで、母として教えてあげられることが増えて良かったなと思います」

子供の好き嫌いに頭を悩ませているお母さんたちは多くいます。細かく刻んで食材に混ぜるといった工夫をしても、結局食べてもらえないという経験をされた方も少なくないはず。実は、矢沢さんのお子さんたちも、その手は通用しないのだとか。

「何をやっても食べてくれなくて途方に暮れていたとき、夫が『これだけ食べたらOKという感じにしたらいいんじゃない?』と言ってくれたんです。夫と性格が似ているところもある次女は、そう言うと、嫌だけどがんばって食べてくれるんです。子供の個性に合わせて、食育指導をしていくのが大事だなと思いました。
また、我が家の場合は『食べず嫌いはやめて、必ず1口食べてごらん』と話しています。まずは食べてみて、それでも苦手だったり、食べられなかったりするのであれば、今は仕方ないねって。それから、嫌いと言ったからって、『その食材を食卓に出さないということはしないよ』とも伝えています。ちょっとずつ料理に取り入れて出していくようにして、今日は1口だったのが2口、その次は3口と、少しでもいいから変化があればいいなと思っています」

どんなに忙しくても
「家族といっしょに食べること」を優先

家族の健康を第一に考え、日頃からバランスのとれた食事や子供たちの食育を心掛けているという矢沢さん。ですが、それ以上に大切にしているのは、「家族といっしょに食べること」だそうです。

「同じ時間に、同じ食卓で、みんなで食すこと。これは、私が一番大事にしていることかもしれません。子供たちが成長するにつれて活動の時間も変わってくると、子供が独りで食事をする、家族それぞれが違う物を食べる…といったことになってしまいがちですが、それは避けたいと思っていて。どんなに忙しくても食事をとる子供の隣に座ったり、座る時間がなかったとしても会話をしたり、目を配ったりするように気をつけたいと思っています」

「私もまだまだ試行錯誤しながら日々がんばっている最中です」と話す矢沢さんですが、今回のお話はどれも参考になるものばかり。
最後に、そんな矢沢さんから食育に悩むお母さん方へメッセージをいただきました。

「多くのお母さん方にとって、食事は家族のため、子供のためという意識があると思うのですが、実は自分のためでもあると思っているんです。というのも、元々、夫のためと思って作っていた食事が、後になって自分の体のためにも良かったんだと気づいたときがありました。そのときに、ありがとうと感謝したんです。
実際、大変なこともありますが、パートナーのため、家族のためにしていることって、必ず自分のためにもなりますし、そうやってお母さんたちがしていることは、必ず家族にも伝わっていると思います。
食事は体に入っていくものですから、家族のためだけでなく自分のためだとも思って、大切にしていきましょう」

矢沢心さん

矢沢心さん

矢沢心さん

女優やタレントとして活動するかたわら、夫の元K-1 WORLD MAX世界王者・魔裟斗氏の妻、そして3児の母として、ヘルシーレシピの研究も熱心に行う。趣味は子育て、料理など。2018年には自身の不妊治療の経験をもとにした夫との共著「夫婦で歩んだ不妊治療」(日経BP)を出版。食育インストラクターやペットセラピストの資格も保有するなど、マルチな才能の持ち主でもある。
オフィシャルブログ「コロコロこころ
Instagram @yazawashin.official

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