管理栄養士が教える!糀甘酒の秘密

疲れたときや踏ん張り時に「糀甘酒」がいい理由とは?

2020/02/20

疲れたときや踏ん張り時に「糀甘酒」がいい理由とは?
疲れたときや踏ん張り時に「糀甘酒」がいい理由とは?

江戸時代には、夏バテ対策により飲み物として庶民から愛され、現代では“飲む点滴”ともいわれている「糀甘酒」。近年、糀甘酒が持つ体にうれしい作用が数多く紹介されていますが、今回注目するのは疲労サポート作用。運動による肉体的疲労はもちろん、勉強や仕事など頭が疲れを感じた際に糀甘酒が一役買ってくれるといいます。
マルコメ株式会社、広報宣伝課の植田愛美が、疲れを感じたときに糀甘酒がオススメな理由について解説します。

糀甘酒は発酵によって
生まれた栄養素の宝庫

甘酒の歴史は古く、「日本書紀」に「天甜酒(あまのたむざけ)」と記された飲み物が、甘酒の起源と考えられています。
江戸時代の日本では、甘酒売りが登場し、夏の風物詩となっていました。当時は、夏の暑さで弱った体を回復させるだけでなく、二日酔いや悪酔いを防ぐ飲み物として親しまれていたそうです。
甘酒というとお正月に飲むイメージがありますが、俳句の世界で夏の季語となっているのは、そうしたことが影響しているといえるでしょう。
では、なぜ糀甘酒は体にうれしい健康作用が期待できるのでしょうか。

「糀甘酒に豊富に含まれるブドウ糖は、身体を動かすエネルギーとなります。本来、食べ物に含まれる糖質は体内でブドウ糖に分解され、エネルギー源として利用されます。しかし糀甘酒に含まれる糖質の多くは、すでに米糀の酵素で分解されているため、素早く体に吸収されます。さらに糀甘酒には、エネルギーに変換する作用を促すビタミンB1や、筋肉の主成分であるたんぱく質を構成するアミノ酸も豊富に含まれているのが特徴です」

実は、これら糀甘酒の成分は、点滴の成分とほぼ同じ。疲労ケアが期待できるのも納得です。

「糀甘酒には、他にもさまざまな栄養素が含まれています。しかも、それらはすべて発酵の力によって生まれたもの。安心・安全であるほか、一度にいろいろな栄養をとることができるというのも魅力です」

トップアスリートも愛飲する
糀甘酒

糀甘酒に疲労への作用が期待できることは、マルコメと大妻女子大学家政学部の川口美喜子教授の共同研究からも判明しています。

この研究は、大妻女子大学女子バスケットボール部20名を対象に、マルコメの「糀甘酒」を運動後30分以内に250ml飲んでもらい、通常の練習で飲用している麦茶を飲んだ場合との疲労感の違いを調査しました。

「10日間糀甘酒を飲むことで、『練習後に疲れ切って元気が出ない・活力が低い』と感じる度合いが軽減しました。また、練習後に感じる身体的緊張の度合いも、同様に糀甘酒を飲んだほうが軽減されました。
これは、糀甘酒に含まれる成分の中でも、ブドウ糖とアミノ酸が健康に有用だったと推測できます。運動によって消費されたエネルギーの補給には、ブドウ糖がオススメです」

糀甘酒と麦茶を飲んだ後の疲労感・身体的緊張感の度合い

※評価:POMS2 一時的な気分や感情の状態を測定できる質問紙法。「緊張-不安」「抑うつ-落ち込み」「怒り-敵意」「活気-活力」「疲労-無気力」「混乱-当惑」「友好」の7つの気分尺度と、ネガティブな気分を総合的に表すTMD得点の8項目で評価が可能となる。スポーツの現場のほか、臨床や学校といったさまざまな方面で活用されている。

実際、日本のトップレベルで活躍するアスリートの中には、糀甘酒を飲んでいる選手も多いそうです。

「以前、お伺いした駅伝チームの選手たちは、ほとんどの方が糀甘酒を飲んでいました。全国トップレベルの選手たちなので、食事をはじめストレッチやマッサージなど、疲労を溜めない体づくりは日頃から意識されていると思うのですが、その中に糀甘酒がアイテムとして入っているのは、それだけ糀甘酒の持つ健康的な作用を感じてくださっている証拠なのだと思います」

さらに、糀甘酒でケアが期待される疲労感は、運動後の疲れに限ったことではないことも特徴です。

「受験勉強中のお子さんのほか、大人の方でも根を詰めた仕事や会議などで、頭を使って疲れたと感じることは多いと思います。
実は、脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖。ですから、疲れを感じたときに糀甘酒を飲んでいただくこともオススメです」

疲労改善にオススメの
糀甘酒の飲み方

では、疲労の軽減・回復には、どのような飲み方をすればいいのでしょうか。

「運動後や仕事の後など、疲れを感じたタイミングで飲んでいただくのはもちろんのこと、体を動かす前、仕事を始める前など、これからがんばるぞ!というときに飲んでいただくのもオススメです」

また、おやつの代わりに糀甘酒を飲むのもいいのだとか。

「私自身、仕事をしながらちょっと疲れたな、ちょっと小腹が空いたなっていうときに糀甘酒を飲むのですが、飲むと頭がスッキリするんです。空腹時のおやつとして、カロリーを気にしてゼロカロリーの物を食べたりする方もいらっしゃると思いますが、それではエネルギー補給にならないだけでなく、満足度も物足りないんですよね。

その点、糀甘酒であればブドウ糖がエネルギーになりますし、自然由来の甘さもあるので、少量でも程良い満足感が得られます。特に弊社の『糀甘酒』は、サイズもコンパクトですし、常温での保存も可能なので、ぜひ身近なところに置いて、飲んでいただけたらと思います」

植田愛美(うえだまなみ)

管理栄養士

植田愛美(うえだまなみ)

管理栄養士

植田愛美(うえだまなみ)

マルコメ株式会社広報宣伝課所属。
2019年9月まで、マルコメ中央研究所にて糀甘酒に関する研究に従事。「糀甘酒の魅力をもっと多くの方に知っていただきたいです」

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