大湯みほのぬか漬けロマン

最終回
子供といっしょに作っても◎!
「ぬか漬けたっぷり手作りタコス」

2021/03/31

最終回 子供といっしょに作っても◎!「ぬか漬けたっぷり手作りタコス」
最終回 子供といっしょに作っても◎!「ぬか漬けたっぷり手作りタコス」

こんにちは、ぬか漬けマイスターの大湯みほです。春らしい陽気になってきましたが、いかがお過ごしですか?家族や仲間とお出掛けもなかなかしづらいので、ちょっとさみしい春ですが、その分、おうち時間を充実させたいですよね!

そこで今回も、ぬか漬けを使ったオリジナルのアレンジメニューをご紹介。お子さんと作っても楽しめる、メキシコ料理のタコス(風?)のパーティーメニューです。

パンで作れる!
ぬか漬けたっぷり手作りタコス

  • [材料](4人分)
    キャベツぬか漬け2~3枚 (1日漬けた物)
    玉ねぎ4分の1個 (2日漬けた物)
    大根ぬか漬け3cm (1日漬けた物)
    きゅうりぬか漬け2分の1本 (1日漬けた物)
    パプリカぬか漬け4分の1個 (1日漬けた物)
    豚ひき肉80g
    オリーブオイル大さじ2
    (A)
    ケチャップ大さじ2
    塩こしょう少々
    コンソメ小さじ1
    コリアンダーパウダー小さじ1 (カレー粉でも可)
    チリパウダー適量
    食パン(8枚切り)4枚
    トマト2分の1個
    シュレッドチーズ適量 (生食可能な物)
  • [作り方]
    1. キャベツぬか漬けは千切りに、それ以外のぬか漬けはみじん切りにする。トマトはさいの目に切る。
    2. 熱したフライパンにオリーブオイル(分量外)を入れ、玉ねぎぬか漬けと豚ひき肉を炒める。豚ひき肉の色が変わってきたら(A)を入れて、さらに炒める。辛いのが好きな方は、ここでチリパウダーを入れる。
    3. パプリカ、きゅうり、大根ぬか漬けをボウルに入れる。オリーブオイル、塩こしょうを入れて混ぜ合わせる。
    4. 食パンの耳を切り落とし、麺棒でパンを薄く延ばして広げる。トースターで両面に焦げ目がつく程度に焼く。
    5. 焼いたパンに、キャベツ、ひき肉、オリーブオイルと塩こしょうで和えたぬか漬け、トマトの順にのせて包む。最後にチーズをのせる。

今回は、具材を包むのにパンを使いましたが、本場のタコスは「トルティーヤ」というとうもろこしの粉をこねて作られた薄い生地で具材を包みます。トルティーヤは市販の物もありますので、より本場の味を楽しみたい方は、それを使ってみてください。

また、具材を包むときは、パンの下にクッキングペーパーを敷いて、押さえながらやると包みやすいですよ。
ぬか漬けの爽やかな酸味と、炒めた豚ひき肉のコクが絶妙なバランス!具材を和えたり包んだり、お子さんといっしょに作っても楽しいと思います。

みほが答える!
ぬか床のお悩み相談コーナー!

ここでは、私がよく質問される、ぬか床を管理するにあたってのお悩み事例をご紹介します!

<よくある質問1>

ぬか床をかき混ぜるのを忘れてしまうことがよくあるのですが、何日くらいであれば放っておいても大丈夫ですか?

A.
何も漬けていない場合、冷蔵庫保存であれば10日程度なら置いておいて大丈夫かと思います。その代わり、かき混ぜるときはいつもよりも長めにしてあげてください。「放っておいてごめんね…」という気持ちを込めてかき混ぜると、ぬか床も喜ぶと思います。

一方、食材を漬けたままで放置した場合、冷蔵庫でも1週間程経つと、かなりしょっぱい古漬けの状態にはなりますが、ぬか床自体は問題ないはずです。
ただ、食材の水分でぬか床がびちゃびちゃになったり、乳酸発酵が進みすぎて表面に白い膜のような物が張り、においがきつくなったりするかもしれません。
その際は、水分や表面の白い膜をキッチンペーパーなどできれいに拭き取って、塩をひとつまみ入れてから、下から上に空気を入れるようにゆっくりとかき混ぜてください。

常温保存の場合は、冷蔵保存よりも温度・湿度管理に気を使う必要がありますので、なるべく毎日手を入れていただきたいです。なので、のんびりとぬか床を育てたい場合は、冷蔵庫で保存するほうがいいと思いますよ。

<よくある質問2>

ぬか床に食材を漬けていたのを忘れて数日経過してしまったのですが、食べても大丈夫ですか?

A.
食材をぬか床から取り出した際に、いわゆるぬか漬けらしい香りではない異臭がしたり、ヌメヌメしていたりした場合は、食べるのは避けてください。

数日漬けていても、色やにおいに問題がなければ、塩分や酸味が強い古漬けの状態になっている可能性はありますが、召し上がっていただけます。塩分が強すぎる場合は、ぬか漬けを水にさらして塩抜きをするといいですよ。私は、古漬けを刻んでドレッシングやタルタルソースにアレンジして使うこともあります。おいしいのでおすすめですよ!

最後のごあいさつ

ぬか床の作り方」から始まった本連載。それから3年にわたって、ぬか漬けアレンジレシピや、ぬか床にまつわるよくある質問をご紹介してきました。ぬか漬けには無限の楽しみ方、味わい方があることをお伝えできたらとスタートしましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
最近は、自宅でぬか床を始める方がとても多くなり、この連載を読んでいるとお声掛けいただくことも増えて、とてもうれしく思っています。

本コラムは今回でラストとなりますが、ぬか漬けの新しい楽しみ方を知りたいときはもちろん、ぬか床との生活に悩むことがあったら、このコラムを振り返って見ていただきたいです!
これからも、ぬか漬けのある暮らしを通じて、心も体もすこやかにお過ごしください。またどこかでお会いしましょう。

長いあいだ、ありがとうございました!

大湯みほ(おおゆみほ)さん

大湯みほ(おおゆみほ)さん

大湯みほ(おおゆみほ)さん

1981年生まれ。お笑いコンビ「チェリー☆パイ」での活動などを経て、祖母のぬか床を受け継いだことをきっかけに「ぬか漬け芸人」「ぬか漬けタレント」として本格的に始動。全国でぬか漬けにまつわるワークショップを開催するほか、テレビやラジオなどのメディアに出演してぬか漬けをPR中。2014年には初の著書「カラダいきいき!におわないぬか漬けレシピ」(SPACE SHOWER BOOKS)を発表している。

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