Discovery!発酵パワー

【ゴディバ×マルコメ】
チョコレートの魅力と
発酵のおいしい関係

2022/06/14

【ゴディバ×マルコメ】チョコレートの魅力と発酵のおいしい関係
【ゴディバ×マルコメ】チョコレートの魅力と発酵のおいしい関係

世界中で愛される高級チョコレートの代名詞である「GODIVA(ゴディバ)」。近年はさまざまな企業との垣根を越えたコラボレーション商品が登場し、日常をランクアップしてくれるご褒美感はそのままに、親しみやすさも感じられるようになりました。
そして、2022年6月には、カカオ豆を発酵させて独特の味とフレーバーを引き出すゴディバのチョコレートを使用した人気ドリンク「ショコリキサー」と、数々の発酵食品を手掛けてきたマルコメの糀甘酒との共同開発した商品を実現。

ゴディバ ジャパン株式会社で商品開発を担当する福田宙(ふくだひろし)さんと川上敦史(かわかみあつし)さん、そしてマルコメ研究開発本部にて糀甘酒を中心に商品開発を行う山﨑茜(やまざきあかね)の対談から、独自のこだわりや商品開発にかける思いについて教えていただきました。

伝統と革新が共存するゴディバの商品開発へのこだわり

ベルギー・ブリュッセルで誕生したゴディバが、日本に初上陸してから2022年で50周年を迎えました。近年の日本でのさまざまな事業展開は、ゴディバ ジャパン独自で手掛けているといいます。

福田宙(以下、福田):
ゴディバは、1972年に国内初となるショップがオープンして以降、着実に店舗数を伸ばし、現在では国内に321店舗を展開しています。さらに、お客様のニーズやライフスタイルの変化に合わせて、クラフツマンシップ(職人技巧)とチョコレートアーティストリー(芸術性)を楽しめる「ATELIER de GODIVA」、イートイン主体でフードメニューも豊富に提供する「GODIVA café」、福岡に国内初出店となる、ゴディバを気軽にお楽しみいただける「GODIVA dessert」といった新業態も登場しました。

東京・日本橋にある「GODIVA café 日本橋」は朝8時からオープン。通勤前の会社員も多く利用する。

トランスフォーメーション本部 ドリンクカテゴリーマネジャーの福田宙さん。

川上敦史(以下、川上):
日本で展開する商品の開発は、受け継がれてきた伝統を守りつつ、ゴディバ ジャパン独自で行っています。そもそもゴディバには、拠点を構える各地の素材や食の歴史を商品開発に活かそうという考え方があるんです。
1972年の日本初上陸の際には、日本ならではの食材を使ったメモリアルなひと粒として、ライスパフのサクサクとした歯応えを活かした「トリュフ ニッポン」が発売された経緯もあります。

初代ショコラティエから受け継いだシェフの職人技と、チョコレートへの情熱を受け継いで、厳選した素材を使ったこだわりの新製品をコンスタントに開発している点も、国内展開におけるこだわりのひとつです。
ゴディバを支える11人のシェフのうち、ゴディバ ジャパンではフランス人シェフのヤニック・シュヴォローが専任シェフとして活躍してくれていて、国内の開発担当者とブレストを重ねながら斬新なアプローチを実現しています。

Godivaカフェ事業部 アソシエイトマネジャーの川上敦史さん。コーヒー鑑定士の資格も持つ。

ゴディバの革新――高級感、
特別感を守りつつ、
非日常から日常へ

山﨑茜(以下、山﨑):
私にとってゴディバは、憧れの“大人のチョコレート”です。マルコメ本社がある長野県内にもショップがありますが、 なじみ深い反面、気軽に「買って」とは言えない高級感を子供心に感じて育ちました。
今も高級な存在であることに変わりはありませんが、最近はコンビニなどでゴディバのアイスクリームが、ファストフード店でドリンクを見かけるようにもなり、「特別な日の特別なチョコレート」が少し身近に感じられるようになった気がします。

福田:
まさにそれが、最近のコンセプトなんですよ。ゴディバといえば、大切な人への贈り物や、自分へのご褒美の印象が強いですよね。これまでの長い歴史の中で築いてきた高級感はそのままに、気負わずに購入できる日常生活に密着した場所で販売することによって、もっと多くの人がゴディバに親しんでくれるような環境を作りたいと思っているんです。

川上:
GODIVA caféも、そうした思いの延長線上にある業態ですね。ゴディバのチョコレートへのこだわりをさまざまな形で体感していただきながら、「Elevating my Everyday ちょっと特別な毎日を届けるカフェ」として普段使いしていただけたらと思っています。
GODIVA caféでは、ドリンクはもちろんパン、蕎麦なども提供するほか、ドレッシングやカレーにカカオパルプ(※)の果汁を使ったり、食感のアクセントとしてカカオニブ(※)を使ったりして、チョコレートの新たな魅力の発信にも力を入れているんです。

※カカオパルプ…カカオ豆を覆う、白い果肉部分。
※カカオニブ…カカオ豆を発酵・焙煎し、外皮と胚芽を取り除いて砕いた物。

お客様の健康に貢献することも使命のひとつ

川上:
GODIVA caféでは、チョコレートのこだわりを身近に感じていただける商品のひとつに、オーダーを受けてから作る人気のチョコレートドリンク「ショコリキサー」があります。この商品名は、「chocolat」(ショコラ)と、フランス語で万能薬の意味がある「elixir」(エリクシール)が由来です。
2018年から は、ショコリキサーの定番フレーバーにカカオ含有量を表示し、お客様の健康志向の高まりにお応えしてきました。2021年には、カカオパーセンテージ50%のほか、99%のハイカカオもラインナップに加わっています。

福田:
ショコリキサーは、ホワイト、ミルク、ダークの3種類の固形チョコレートからベースになるチョコレートを選び、氷などを加えて作ります。コラボ商品も数多く手掛けてきましたが、食材を選ぶ際には、使用するチョコレートとの相性を第一に考えていますね。
これまで、ミルクやフルーツのほかに、抹茶といった和の食材も取り入れてきました。お茶だけでも、ほうじ茶、ルイボスティー、加賀棒茶、宇治抹茶と、かなり多様な種類を期間限定でご提供してきました。

「ショコリキサー 糀とホワイトチョコレート」誕生秘話

川上:
日本上陸50周年の節目にふさわしい商品を検討する中で、日本初上陸の際に開発された「トリュフ ニッポン」にインスパイアされ、日本ならではの食材、素材との組み合わせにチャレンジしたいと考えました。
といっても、お米などの食材をそのままチョコレートと合わせるのは容易ではありません。そこで、健康・美容効果の高さから、近年注目を集め続けている「糀甘酒」に白羽の矢が立ったんです。

山﨑:
当社がこだわり続けてきた、糀の自然な甘さに興味を持ってくださったと聞いて、とてもうれしかったです。社内の期待も非常に高く、商品名のアイディアを社内公募した際には、驚くほどたくさんの案が集まりました。

福田:
甘酒と一口にいっても、マルコメさんの糀甘酒は種類が非常に豊富です。そのため、味わいや甘み、口当たりの軽重などを一つひとつ確かめ、最も良いチョコレートとの組み合わせを考えました。結果的に、アルコール分0%の米糀の糀甘酒にホワイトチョコレートを合わせ、気温と湿度が高くなる時期にぴったりの、すっきりとした甘さを実現できたと自負しています。
「チョコレートドリンクは女性や若者の飲み物」と思って敬遠していた中高年の男性にも喜んでいただけるのではないでしょうか。

川上:
ホイップクリームの上に、国産のもち米を使用したライスパフ、味を引き締めるジンジャーパウダーをのせた、白一色の見た目も特徴的ですね。上から見ると、糀菌がついた米が花開く様子にも似ているので、「糀」を商品名に採用しています。

まるで糀が花が咲いたような見た目から、商品名は「ショコリキサー 糀とホワイトチョコレート」と名付けられた。

山﨑:
甘酒は「飲む点滴」といわれ、ビタミンやアミノ酸など、350種類以上の栄養素が含まれています。ショコリキサーがより多くの方に夏場の栄養補給として楽しんでいただけるといいですね。

川上:
「ショコリキサー 糀とホワイトチョコレート」には、両社に共通するキーワードとして「発酵」があるほか、伝統的で身近な素材でもある糀甘酒が使われていること、健康効果が高いことなど、近年のゴディバが目指す方向性との親和性も高く、従来とは一味違うご提案ができるのではないかと考えています。

GODIVA(ゴディバ)

GODIVA(ゴディバ)

ベルギー・ブリュッセル発祥のチョコレートブランド。社名のゴディバは、11世紀の英国の伯爵夫人レディ・ゴディバに由来する。1972年に日本初出店。2020年「 GODIVA café 」の国内1号店が東京駅グランルークフロント内にオープンした。

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