Discovery!発酵パワー

発酵で女性を外から美しく!
ドクターシーラボの挑戦[前編]―開発担当者が語る、世界初の「浸透発酵コラーゲン」配合化粧品の実力とは?

2018/07/12

発酵で女性を外から美しく!ドクターシーラボの挑戦[前編]―開発担当者が語る、世界初の「浸透発酵コラーゲン」配合化粧品の実力とは?
発酵で女性を外から美しく!ドクターシーラボの挑戦[前編]―開発担当者が語る、世界初の「浸透発酵コラーゲン」配合化粧品の実力とは?

2018年に、創業20周年を迎えた人気化粧品メーカーのドクターシーラボ。同社が、長きにわたって続けているコラーゲン研究の中で、かつてないほどコラーゲンが持つ力を引き出したという「浸透発酵コラーゲン」を開発。これを配合した商品「アクアコラーゲンゲル エンリッチリフトEX」「VC100エッセンスローションEX」が発売されました。

「コラーゲンを発酵させる」という新技術によって、通常のコラーゲンが持つ効果がアップしただけでなく、これまでのコラーゲンにはなかった新たな効果の発見に成功。さらに、それを化粧品に配合したのは世界初ということでも注目を集めています。
今回は、その商品開発の道のりと研究秘話を、ドクターシーラボの研究開発部を牽引する林田元治(はやしだ もとはる)さんに語っていただきました。

コラーゲンを乳酸桿菌と麹菌で発酵させる

ドクターシーラボの新商品「アクアコラーゲンゲル エンリッチリフトEX」と「VC100エッセンスローションEX」に配合されている注目の成分、浸透発酵コラーゲン。コラーゲンを発酵させることでどんな効果があるのかも気になるところですが、まずはその発想にたどり着いた経緯を伺いました。すると、その研究は林田さんがドクターシーラボに入社する前から始まっていたといいます。

「ドクターシーラボに入る前、私は化粧品の研究を専門に行うOEM(※)にいたんです。業界での生存競争を勝ち抜くにあたっては、自社独自の原料を持っていることが重要なので、そのときは化粧品で使われている水に機能性を持たせたものを作ることができたら、という思いで研究を進めていました。でも、残念ながら在籍中に完成させることはできなかったんです。その後、ドクターシーラボに入社したわけですが、ドクターシーラボといえば、やっぱりコラーゲン。そこで、コラーゲンを活かして『機能性のある水』のようなものを作れないかと再度開発を始め、たどり着いたのが発酵させたコラーゲンなんです」

※OEM(Original Equipment Manufacturing):他社ブランドの製品を製造する企業

発酵にあたって欠かせないのが「菌」。浸透発酵コラーゲンという成分には、厳密には2種類の発酵コラーゲンが配合されているそうです。

「ひとつは乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)で発酵させたコラーゲン、もうひとつは麹菌で発酵させたコラーゲンです。コラーゲンはそもそも褐色で、においも結構強いんですけど、乳酸桿菌で発酵させると無色透明になって、なおかつ保湿力がより高いものになるんです。そして、麹菌で発酵させたコラーゲンは、従来のコラーゲンが持っていなかったくすみへのアプローチやエイジングの根源に働く力を持たせることができました。この作用は、発酵によって分子の小さい加水分解コラーゲンを、さらに小さいペプチドやアミノ酸に分解することで、新しく備わったもの。しかも分子が小さいので、肌の奥深くまで浸透させることが可能になったんです」

左の容器に入っているのが乳酸桿菌で発酵させたコラーゲン、右が麹菌で発酵させたコラーゲン。

試作を重ね、実用化するまで3年!
化粧品原料ならではの課題とは

一口に乳酸桿菌や麹菌といっても、その種類は膨大です。より効果を発揮する菌を見つけるため、開発の過程ではさまざまな試行錯誤を繰り返したのだそう。

「麹菌は、実際に日本酒を作っているメーカーさんからいただきました。杜氏さんは肌がきれいといわれていることから、麹菌に目をつけたんです。ただ、やっぱり造り酒屋さんが持っている麹菌の種類によって、発酵させたコラーゲンの性質も変わってくる。なので、全国各地の造り酒屋さんを巡って麹菌を分けていただき、一番効果が高いものを採用しました。一方の乳酸桿菌も同じなのですが、こちらはヨーグルトなど実際に食べたことのある食品の中から、効果があるものを選ぶのが結果的に早いのではないかと考え、いくつか試した中で最も効果が得られたラクトバチルス カゼイ菌という菌にたどり着きました。どちらも菌の種類を変えたり、発酵の条件を細かく変えながら試作を重ねています。実用化に至るまで3年くらいかかりましたね」

こうして、世界で初めて麹菌と乳酸桿菌で発酵させたコラーゲンを配合する化粧品が誕生。近年は食品も含めて、改めて発酵の力が見直されていますが、化粧品に配合するコラーゲンとなると、食品とは違う苦労があったとのこと。

「発酵で得られるメリットとしては、食品であればおいしくなる、化粧品の場合は手触りや使用感が良くなるということがいえると思います。ただ、発酵食であれば『体にいい』と思えば、多少においが強かったりしても受け入れられると思うんですが、化粧品だとそういうわけにはいきません。においは極力ないほうがいいし、色もコラーゲン本来の褐色だったら、ちょっと引いちゃいますよね。なので、色に影響が出てくることも考慮する必要があります。それから、食品との大きな違いは、食品は食べ切りであったり、残ったら冷蔵庫で保存したりというのができますが、化粧品の場合は『室温に置いた状態で3年間は品質と有効性を保持すること』というのが法律で決められているんです。そういう事柄をすべてクリアするのは、今回の商品に限らず毎回苦労しますね」

現時点で商品の出来は100点満点!
しかし、さらに上を目指す

完成した浸透発酵コラーゲンは、林田さん曰く「現時点で100点満点」の仕上がり!

「今年(2018年)発売したゲルも化粧水もリニューアル商品なのですが、リニューアル前の物と比べて、肌に入っていく感覚がまったく異なります。発酵させていないコラーゲンは肌表面に成分が残るので、商品にリフトアップ成分が入っていても、その効果を邪魔してしまうことがあるんです。でも、今回の浸透発酵コラーゲンは、その名のとおりグングン肌の中へ入っていくので、しっかりと効果をより感じることができるようになったと思います」

左から、アクアコラーゲンゲル エンリッチリフトEXとVC100エッセンスローションEX。

コラーゲンを発酵させることでもたらされる効果は、美しくありたいと願う女性にとってはうれしいもの。けれども、林田さんは「次のステージに進まなきゃいけない」と、その研究の手を止めることはありません。

「まずは、今回完成した浸透発酵コラーゲンをもっと進化させたいですね。今後、さらにコストを抑えられるようになれば、現状、化粧品の配合成分で大部分を占める水を、完全にこの浸透発酵コラーゲンに替えることも可能になると思います。また、開発の過程でいろいろ試したとはいえ、まだまだ試していない菌もありますし、発酵させるコラーゲンそのものの種類を変えることで、また違う効果が出てくる可能性もあります。発酵のおもしろさって、本来持っていなかった性質が発酵によって新たに出てくるところだと思うんですよ。その可能性をこれからも探っていきたいですね」

林田元治さん

株式会社ドクターシーラボ マーケティング部 研究開発部 部長

林田元治さん

株式会社ドクターシーラボ マーケティング部 研究開発部 部長

林田元治さん

美容に関する研究開発に携わって35年。皮膚の仕組みや成分について精通しており、一歩進んだ化粧品、エビデンスを基にしたメディカルコスメの開発を目指して日々研究を行っている。

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