心ほっこり甘酒探究。

ひな祭りは甘酒と甘酒スイーツで。

2016/02/05

甘酒とひな祭りの関係って?

女の子の健やかな成長を願う節句として親しまれている、3月3日のひな祭り。旧暦では桃の花が咲く時期にあたり、桃の節句とも呼ばれています。ひな人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などとともに、白酒や甘酒でお祝いすることが一般的となっていますが、もともとは桃の花を清酒にひたした桃花酒が飲まれていました。桃は邪気を払い、長寿をもたらすとされる縁起のいい花。百歳(ももとせ)にも通じ、「水に流れる桃の花を飲んだところ、300歳まで長生きした」という中国の故事も残っているほどです。

それが江戸時代になり、白酒が代わりに飲まれるようになりました。慶長元年に創業した豊島屋が白酒を桃の節句の前に売り出したところ、その美味しさから評判を呼び、江戸の名物に。ひな祭りに白酒を飲む風習が、江戸から全国へと広がったと言われています。ただし白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米糀を仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のこと。アルコール分を約10%含むため、子どもたちにはアルコールを含まない甘酒が振る舞われるようになりました。

お子さんも安心して楽しめる甘酒スイーツ。

米糀から作られる甘酒は、米のでんぷんを糖化させた甘い飲み物。そのまま飲むだけではなく、さまざまな形で

活用できます。お子さんのいる家庭で、試してほしいスイーツレシピを紹介してくれたのは、料理・菓子家の渡部和泉さん。ご自身も3歳になるお子さんがおり、毎日の食卓に甘酒を取り入れているそうです。

「子どもが生まれてから、なるべく砂糖を使った甘いものは控えたいなと思ったんです。でも甘いものは食べたい。そこで甘酒を使っておやつを作るようになりました。栄養バランスもよくて、子どもにも自分の身体にもいいですし。普段からみりんの代わりに甘酒を使って肉や魚を漬け込んだり、シチューに加えて味に深みを出したり、使えば使うほどにハマっています。毎朝ヨーグルトに甘酒とジンジャーパウダーを混ぜて食べているのですが、疲れにくくなった気がします」

 今回提案してくれた3種類のスイーツは、すべて砂糖は使わずに、甘酒で優しい甘みをプラス。甘酒チーズムースは甘酒、チーズ、ヨーグルトという3つの発酵食品を組み合わせており、味の相性も抜群。彩り華やかな甘酒ミルク白玉は、まだ肌寒い時期にぴったりのホットスイーツで、フルーツで彩りを足してみるのもおすすめだとか。甘酒バナナマフィンは、焼きたてはふわふわ、冷めるとしっとりとした食感が楽しめます。

「マフィンはワンボウルで10分かからずに生地ができるので簡単です。バターも使わず、あっさりヘルシー。甘さ控えめなので、ジャム感覚で甘酒をのせて食べるとおいしいですよ。バナナ以外に、ジャムやチーズ、ゆでじゃがいもを入れるなど、アレンジがききます。甘酒は手作りや市販のものなど、甘みに差があるので、お好みで調整してみてください」

栄養豊富でほのかな甘みが楽しめる甘酒。ひな祭りは、甘酒を使ったスイーツでお祝いしてみてはいかがでしょうか。

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