大湯みほのぬか漬けロマン
Vol.2 ぬか漬けもイタリアンにアレンジ!
春野菜とチーズで作る「春色のぬか漬けカプレーゼ」
2018/04/05
Vol.2 ぬか漬けもイタリアンにアレンジ!
春野菜とチーズで作る「春色のぬか漬けカプレーゼ」
大湯みほのぬか漬けロマン
2018/04/05
こんにちは、ぬか漬けマイスターの大湯みほです。いよいよ、春ですね!季節の変わり目は昼夜の温度差があるので、体調管理がとても大切になってきます。春は、花粉症などのアレルギーでお悩みの方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
そんなときこそ、毎日の食事の中に「ぬか漬け」を取り入れてみてください。ぬか漬けに多く含まれている植物性乳酸菌の力は本当にすごいと、毎日食べている私は身をもって感じています。今では通うとしても歯医者くらいですね(笑)。
そんな、ぬか漬けにどっぷり浸(漬)かっている私が、ぬか漬けを使ったアレンジレシピをご紹介するこちらの連載。前回はぬか床の作り方をレクチャーしましたが、ここから本格的にレシピを提案していきますよ!
今回は、ちょっとおしゃれなアレンジレシピ。ぬか漬けはイタリアンにも変身しちゃうんです!火を使わず簡単にできる一品です。そして最後に、ぬか床を管理するにあたってよくあるお悩みにお答えしていますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
ワインのお供にぴったりな、春野菜を使ったカプレーゼです。材料はもちろんぬか漬けですよ!
アスパラとトマトはぬか漬けによって下味がついていますし、モッツァレラチーズはぬか漬けにするとスモークのような風味になりますので、さらに味わいが深くなります。
野菜とチーズをぬか漬けにしておけば、あとは面倒な作業は不要です。一味違うカプレーゼをぜひ楽しんでみてください。
ぬか漬けを使って時短にもなる、食べておいしく体にもいい「みほ流」アレンジレシピを、これからもお楽しみに!
この連載では、私がよく質問されるぬか床を管理するにあたってのお悩み事例も紹介していきたいと思います。
ぬか漬けをご自宅でやっている方の多くが経験することばかりだと思いますので、ぜひ参考にしていただき、楽しいぬか漬けライフを送りましょう!
<よくある質問1>
ぬか床から、水がたくさん出てくるのですが、どうしたらいいですか?
A:
野菜を漬け始めると、その水分がぬか床に排出されるため、多く漬ければ漬けるほど水っぽくなってしまいます。それは避けようがありません。しかし、この水分はぬか床が傷む原因になりますので、処理は怠らないようにしてください。処理方法はいくつかあります。
・キッチンペーパーや乾いた布巾などで拭き取る
ビショビショになるほどではない段階であれば、ぬか床の表面をこまめにキッチンペーパーや乾いた布巾などで拭き取りましょう。
・コーヒーフレッシュの空容器を埋める
ぬか床の真ん中にくぼみを作って、コーヒーフレッシュやガムシロップの空容器を埋めておくと、そこに水が溜まっていくので便利です。
・干ししいたけを漬ける
個人的にイチ押しの方法!干ししいたけを漬けると、ぬか床の水分を吸ってくれる上に、ぬか漬けの旨みもアップします。漬けた干ししいたけは、食べてももちろんおいしいですよ。
・炒りぬかを足す
あまりにも水分が多いようでしたら、炒りぬかを少し足してみてください。その際、塩も少し足しましょう。分量としては、炒りぬか(大さじ3)・塩(小さじ1)のバランスで調整してみてください。足したあとにぬか床が硬いと感じたら、少し水を足してみるのも◎です。
<よくある質問2>
ぬか床の表面に白いカビのような膜が張っているのですが、大丈夫ですか?
A:
表面の白い膜は、いわゆる「カビ」ではありません。酵母菌の一種である「産膜酵母」といわれるもので、乳酸菌がしっかり増えている証拠です。なので、いっしょに混ぜ込んでしまっても大丈夫ですよ。しかし、あまりにも多い場合はにおいの元にもなりますので、その部分だけすくって取り除いてあげてもいいでしょう。
表面が白ではなく、赤や黒になっている場合はカビです。ぬか床のかき混ぜ不足や水分が多いことなどが原因で生えてしまうことがあります。カビが出てきてしまった際は、おたまなどでカビが生えている箇所を上から2cmほどすくい、取り除きましょう。
ぬか床は愛情をいっぱい込めた分だけ野菜や食材をおいしくしてくれますので、まるで恋人…そして我が子のように、育ててくださいね。また次回もお楽しみに!
1981年生まれ。お笑いコンビ「チェリー☆パイ」での活動などを経て、祖母のぬか床を受け継いだことをきっかけに「ぬか漬け芸人」「ぬか漬けタレント」として本格的に始動。全国でぬか漬けにまつわるワークショップを開催するほか、テレビやラジオなどのメディアに出演してぬか漬けをPR中。2014年には初の著書「カラダいきいき!におわないぬか漬けレシピ」(SPACE SHOWER BOOKS)を発表している。