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研究開発の成果

味噌の色を変えるものの正体とは
メイラード阻害物質の探究

R&D Results 研究開発の成果

どの家庭にも“我が家の味噌”の色があるものです。しかし、味噌は夏場など、温度が高い季節になると濃い色に変化してしまいます。これは「メイラード反応」と「酸化変色」によるものです。「酸化変色」は包装資材の工夫や脱酸素剤の活用など、パッケージで防ぐことができます。しかし、「メイラード反応」は、糖とアミノ酸が存在すると自然に引き起こされる反応で、味噌に限らず止めることができないとされています。

色と温度の変化

そこで“我が家の味噌”の色を守るため、マルコメは「メイラード反応」の進行を抑える成分の探索を始めました。関西大学との共同研究により、味噌エキスから、メイラード反応を阻害する物質の特定を進めています。
現在、試験管の中で反応を阻害する成分には辿り着いており、今後食品中での反応を検討していきます。

メイラード反応阻害物質の解析(一部抜粋)

1
焦げ味噌エタノール抽出物をシリカゲルクロマトグラフィーで極性分画
2
焦げ味噌エタノール抽出画分(Fr. 4)をゲルろ過クロマトグラフィー分析で分離
2
ピーク1とピーク2に単離

Fr. 4のゲルろ過クロマトグラフィー

Fr. 4のゲルろ過クロマトグラフィー
3
<D-xylose・glycine系>色素生成抑制効果試験により評価
色素生成抑制効果試験により評価

メラノイジン生成に関して、
ピーク1の方が主要阻害剤であり、非常に活性が高い

ピーク1 がメイラード反応阻害物質と予想

メイラード反応は、自然に引き起こされる反応であるため、完全にくい止めるには、まだまだ長い時間がかかることが予想されます。
しかしマルコメでは、こうした基礎研究を丹念に行うことで、長い歴史のなかで“当然のこと”とされてきたことの解明に努めています。そして、さらに人々の豊かなくらしに貢献することを目指しています。

  • 出典:
    味噌成分中のメイラード反応阻害物質機能解析
    高島望花 他
    第17回 日本食品工学会年次大会

※掲載の内容は2016年12月現在のものです。

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