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研究開発の成果

糀甘酒が肌の保湿を促す
米糀に含まれる美肌成分

R&D Results 研究開発の成果

古くから栄養豊富な飲み物として親しまれている糀甘酒。
糀甘酒の原料である米糀や米に含まれる成分には、
肌の保湿力を向上させる働きがあるという研究報告があります。
皮膚の角層に存在している、セラミドの元となる
「グルコシルセラミド」は、米や米糀に含まれており、
皮膚のバリア機能の改善に効果があるとされています。
また「N-アセチルグルコサミン」は、米糀に含まれており、コラーゲンやヒアルロン酸の合成促進、角層水分量増加に効果があるとされています。

皮膚のバリア機能の改善

乾燥肌や肌荒れの原因の1つとして、角層内のセラミド量の減少が挙げられます。
角層内のセラミド量は加齢とともに減少することが報告されており、
セラミド量の減少により皮膚バリア機能が低下し、経表皮水分蒸散量の増加がみられるようになります。

そこで、20代から60代の女性、64名を対象に、1日1本(125ml)8週間、糀甘酒を飲んだ際の肌への保湿作用について試験しました。
米糀甘酒を飲み始める前、飲み始めて4週間目と8週間目に、肌の水分量(角層水分量)と肌のバリア機能(経表皮水分蒸散量)を測定しました。
さらにその中で、皮膚のセラミド量が減少すると言われている40歳以上の女性のうち、
肌の乾燥の程度がより強い19名(糀甘酒を飲み始める前の経表皮水分蒸散量が被験者の中央値以上)について解析した結果、
肌の保湿効果とバリア機能の改善が認められ、糀甘酒が肌への保湿効果をもたらすことが見いだされました。

角層水分量の変化(左上腕)

角層水分量の変化(左上腕)

経表皮水分蒸散量の変化(左頬)

経表皮水分蒸散量の変化(左頬)

※水分の蒸散量を指すため、値の低い方が
 肌が保湿されていることを示しています。

糀甘酒摂取群(n=7)擬似甘酒摂取群(n=12, 4週目はn=11)

※擬似甘酒とは:甘酒に見た目や味を似せていますが、米や米糀を使用していない飲料

※数値(AU, g/h㎡)は平均値±標準偏差を表す。
※†P<0.1, ♯♯P<0.01, ♯P<0.05(擬似甘酒群との群間比較)

米糀を使った製品の開発

今後は、米糀や糀甘酒の美肌作用について多くの人に
知ってもらうとともに、糀甘酒を暮らしの中に取り入れてもらえるよう、
マルコメはさらなる糀甘酒の機能性探求に努めていきます。

  • 出典:
    「薬理と治療」2017年45巻11号P.1811-1820
    健常成人女性における米糀甘酒摂取による皮膚バリア機能改善効果の検討 ー無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験ー
    植田愛美 他

※掲載の内容は2017年12月現在のものです。

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