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液みそ

お客様の味噌に対する不満を「液みそ」という発想で解消

だし入り味噌でイノベーションを起こしたマルコメが次に挑戦したのが「液みそ」でした。さっと注いですぐに溶ける。手間や時間のかからない「液みそ」は、今なお革新し続けている製品です。

2008年に実施した消費者調査で「味噌がダマになって溶くのに手間がかかる」「ベタベタくっついて、使いづらい」「最後まできれいに使いきれない」といった意見があることがわかりました。みそ汁、味噌を用いた料理をつくるすべての人が使いやすい製品をつくりたい、「究極の手間なし味噌」をつくろうという思いから、「液みそ」プロジェクトはスタートしました。

開発部 研究開発課 北川学

開発部 研究開発課 北川学

もともと業務用のサーバーで用いる味噌には、液みそに近い特性がありました。しかし、それを家庭用に展開するには、さまざまな壁を乗り越えなくてはなりませんでした。一つ目は、冷蔵庫に入れて冷えた状態のペットボトルに入っていても、問題なく出すことができるだけの液状を保持できること、二つ目は味噌同様においしく風味があること、三つ目は味噌と同じ保存性があることでした。

商品化するための3つの課題

  • 液みそ

    液状を保持できること

  • 味噌

    味噌同様においしく風味があること

  • 液みそ

    味噌と同じ保存性があること

「味噌らしい味を大切にしつつ、かつ流動性があるというバランスを探すのに苦労しました。配合を変えた液みそのみそ汁をつくっては飲み、つくっては飲み。味に合格が出るまで、何度も何度も試行錯誤を繰り返しました。また、大量生産のラインづくりにも時間がかかりました。水やジュースと違い、ドロドロとした味噌をペットボトルに詰めること自体が、食品業界全体を見回しても前代未聞のことでした。また、液みその素材を設備の管の中で混ぜながら通すのですが、味噌が管の中を流れる速度や、管の長さを調整するのに、設備の担当者と味噌まみれになったのを覚えています。当時は大変な作業でしたが、研究開発と設備の担当者がまったく新しい製品の発売を目指し協力し、ヒット商品を生み出すことができたという意味で、私のなかで貴重な経験であり、大切な製品です」

味噌そのものだけでなく、パッケージの使いやすさにも大変気を配っています。
「持ちやすく、片手で開けやすく、液みそを出しやすいこと。容器の口の部分が清潔に保てることなどを考慮し、発売以来、何度も改良を繰り返しています。こうした改良を繰り返すことは、年配のお客様をはじめ、あらゆるお客様においしいみそ汁、味噌料理を楽しんでもらうことにつながります。ひとつの製品を生み出しても、それがゴールではありません。味や使いやすさはもちろん、容器やパッケージなど、すべての面から次なる最善を求め続けるからこそ、今の製品があるのだと思います」

これからもお客様に新しい提案ができるよう、開発チームは、留まることなく歩み続けていきます。

液みそ 料亭の味
液みそ 料亭の味

片手で開けやすくする、適量を注ぎやすくするなど、常に改良を繰り返しています。

※掲載の内容は2016年12月現在のものです。

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